早稲田IT夫婦のだらだら週末論。『何もしない』を予定する贅沢
僕たちは30代のIT夫婦で、早稲田に暮らしている。 平日は朝から晩までPCにかじりつき、頭をフル回転させているのが常だ。朝のオンラインミーティングから始まり、複雑なシステムの設計、急なトラブル対応、そして夜遅くまでの資料作成…。正直、脳みそは毎日ヘトヘトになっている。
そんな僕らが週末に何よりも大切にしている時間がある。それは「何もしない」を予定する、だらだらデーだ。
平日の反動、疲れた脳の休息
ITの仕事は、常に新しい情報を取り込み、論理的に思考し、アウトプットし続けることを求められる。それはつまり、常に脳に負荷をかけ続けているということだ。平日5日間、高速道路を走り続けた車のエンジンのように、僕らの脳もオーバーヒート寸前になる。
だから、週末には意図的に「何もしない」時間を作る。これは単なる怠惰ではなく、脳と心のメンテナンスだ。情報過多な現代において、あえてインプットもアウトプットも最小限に抑えることは、デジタルデトックスにも通じる、とても贅沢な行為だと感じている。
妻も僕も、普段から新しい技術やトレンドを追いかけるのが好きだし、プライベートでもSNSや動画コンテンツに触れる機会が多い。だからこそ、意識的に「情報の断食」を設けることが、心身のバランスを保つ上で不可欠になっているんだ。
ふたりの「何もしない」週末の過ごし方
僕らの「何もしない」定義は、徹底的に無計画であること。目覚ましをかけないのはもちろん、その日の食事も、やりたいことも、すべてが「その場の気分」任せになる。
午前:眠りたいだけ眠り、好きなことを好きなだけ
土曜日の朝、目覚ましはかけない。自然と目が覚めるまで、好きなだけベッドでゴロゴロする。カーテンの隙間から差し込む光の具合で、ああ、もうこんな時間か、なんてぼんやり考える。
スマホを手に取るけれど、SNSやニュースは最低限。たまに「猫の面白動画」を漁って、妻とクスクス笑い合うのがお決まりだ。
「なんかお腹空いたね」 「うん。昨日の残りのパン、トーストする?」
こんな会話から朝食が始まる。高田馬場駅前のスーパーで買った冷凍のクロワッサンや、早稲田のパン屋さんで買っておいた食パンをゆっくり焼いて、淹れたてのコーヒーと牛乳。それだけで十分、満たされる。
午前中は、それぞれの時間を過ごすことが多い。僕はリビングでゲームに没頭したり、YouTubeで筋トレ動画を見たり。妻は、ずっと読みたかった積読本を開いたり、飼っている猫と毛づくろいごっこをしたりしている。お互いの存在は感じつつも、干渉しない。この距離感が心地いい。
午後:外の空気を感じて、美味しいもので満たす
昼食は、その日の気分で決める。作る元気があれば簡単なパスタやチャーハン。でも、多くは「外に買いに行くか、デリバリーするか」という選択肢になる。
高田馬場駅周辺には、個性的な飲食店がひしめき合っている。たまに食べたくなる油そばや、早稲田商店街で売っている揚げたてのカレーパン。ちょっと足を延ばして神田川沿いを散歩しながら、美味しいものを探しに行くこともある。
「今日は何食べたい?」 「んー、お米より麺の気分かな」 「じゃあ、いつもの油そばにする?」 「いいね!」
こんな軽快なやりとりでランチが決まる。買って帰ってきて、温かいまま食べる。それだけで、至福だ。
午後は、またそれぞれのペースで過ごす。僕は録画しておいた映画を消化したり、昔のドラマを一気見したり。妻はソファで猫を抱っこして、うつらうつら昼寝をしている。本当に、何もしない。
夕方になって、ようやく少しだけ外に出ることもある。神田川沿いをほんの少しだけ散歩したり、早稲田大学のキャンパスを少しだけ覗いて、静かな学生街の雰囲気を味わったり。目的なく歩く時間が、また脳をリセットしてくれる。
夜:シンプルな食事と、語り合う時間
夕食は、手の込んだものは作らない。鍋物のように具材を切って煮込むだけ、とか。あるいは高田馬場のドンキで買ってきたお惣菜で済ませる日もある。この日は「頑張らない」がテーマだから、無理はしない。
食事をしながら、今日一日あったことを話したり、特になければ、最近見た面白い動画の話をしたりする。仕事の話は極力持ち込まない。あくまで、プライベートな、ゆるい会話を楽しむ。
お風呂に入って、早めにベッドに入る。目覚ましをかけない明日に備えて、ゆっくりと眠る準備をする。
「何もしない」から見えてくるもの
僕らの「何もしない」週末は、一見すると生産性がないように見えるかもしれない。しかし、この時間があるからこそ、平日の仕事に集中できるし、新しいアイデアも生まれやすくなる。
常に「何かをしなければ」という焦りから解放され、自分たちのペースで、自分たちの心を休ませる。これは、現代社会を生き抜く上で、とても大切なことだと実感している。
そして、このだらだらデーがあるからこそ、夫婦それぞれの「好き」を尊重し、心地よい距離感を保つことができる。一緒にいても、別々のことをしている時間がある。それが、僕ら「ふたりのちょうどいい暮らし」の秘訣なのかもしれない。
「ねえ、来週もだらだらデーにしない?」 「うん、そうしようか。今から楽しみだね」
また来週もこのだらだらデーをモチベーションに頑張ろうか、なんて話しながら、僕たちは早めに寝床についた。
コメント (3)
「何もしない」を予定するという考え方、めちゃくちゃ共感しました!IT系の仕事で頭を酷使してるので、週末は本当にだらだらしたい。まさに求めていた贅沢です。参考にさせていただきます!
早稲田IT夫婦さん、読んでて癒やされました。まさにデジタルデトックスですね!僕は「情報断食」の日はあえて紙の本を読むようにしてます。画面を見ない時間が本当に大切だと感じます。
素敵な過ごし方ですね!私も実践したいのですが、小さい子どもがいると完全に無計画は難しいかも…。皆さん、子育てしながら「何もしない」をどう実現しているか教えてほしいです!